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2001年11月20日(火)マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団 ◆指揮 キース・バークルス ◆場所 ザ・シンフォニーホール ◆プログラム H.ベルリオーズ/序曲「海賊」Op.21 M.ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26 S.V.ラフマニノフ/交響曲第2番ホ短調Op.27 マレーシアのオーケストラとは言っても、メンバーはほとんど西洋人というオーケストラですが、アンサンブルはなかなか綺麗でした。ベルリオーズは前菜といった感じの演奏で、いよいよ楽しみにしていたブルッフの協奏曲です。音もスッスッと切って弾く演奏で、そんなに粘りのある演奏ではないのですが、この人は本当にブルッフが好きなんだろうなあと思えるような情熱的な演奏でした。なんでもアムステルダムで大変な目に遭われた後だったそうなのですが、心の動揺を少しも感じさせない演奏でした。その割に観客は冷めていたというかあっさりした拍手しかなかったのは意外でしたが。後半のラフマニノフはあまりにも心地よくて演奏中に半分は眠ってしまっていたのでコメントは避けますが、このオケなかなか上手いことは確かです。終演後に戸田さんにサインをいただいて帰りました。 |
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2005年8月30日(火)読売日本交響楽団名曲シリーズ ◆指揮 飯守泰次郎 ◆場所 ザ・シンフォニーホール ◆プログラム J.シベリウス/交響詩「フィンランディア」Op.26 J.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47 J.ブラームス/交響曲第1番ハ短調Op.68 戸田さんのシベリウスを聴くのはコンクール優勝後同じく読響で聴いて以来かなり久しぶりのことです。彼女の演奏を関西で聴くのも約4年ぶりです。以前シベリウスを聴いた時は最後に息切れした感じを受けましたが、今回はパワフルな演奏ではありました。そのためか1楽章から細かいミスが目立ってしまいました。この日は雨だったためかヴァイオリンの音程も不安定でした。3楽章では音を飛ばしてしまっている部分もありました。しかし、結婚、出産、育児と女性にとっては演奏活動と両立させていくことは大変なことだろうと思います。同じ女性としてもこれからも頑張っていただきたいですし、応援していきたいと思っています。読響の演奏も前半よりも後半のブラームスの方が弾きなれている感じを受けました。終演後、戸田さん、飯守さんからサインをいただいて帰りました。 |
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2007年10月13日(土)ミューズアム・コンサート ◆ピアノ 野原みどり ◆場所 兵庫県立芸術文化センター大ホール ◆プログラム 第1部 頭を論理的にする!音楽には形式=論理がある L.V.ベートーヴェン/ロマンス第2番ヘ長調Op.50 W.A.モーツァルト/「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による 12の変奏曲ハ長調K.265(300e)(*ピアノソロ) L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」 第2部 心と身体を活発にする!超絶技巧の音楽を聴く E.A.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27より第3番ニ短調 「バラード」 C.C.サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソOp.28 F.ショパン/ワルツ第6番変ニ長調Op.64-1「小犬」(*ピアノソロ) F.リスト/ハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調(*ピアノソロ) M.ラヴェル/ツィガーヌ 樋口裕一さんのトークを交えての戸田さんとピアニストの野原みどりさんのコンサートでした。客席はほぼ満席でした。前半は形式的なベートーヴェンとモーツァルトの曲でまとめられていました。私はモーツァルトについてはそこまで思ったことはないのですが、ベートーヴェンの曲は自分が練習していることもあって確かによく考えて作ってあると最近特に思うようになりました。1曲目の「ロマンス」は全体的に速めの演奏で個人的にはもう少しテンポをゆっくりにして間を取って欲しいなぁと思いました。3曲目の「スプリング・ソナタ」はスタンダードな演奏でしたが、個人的にはテンポ、間の取り方共に私好みでした。総合的には前半はヴァイオリンがまだ鳴り足りない感じでピアノの音量が勝っているように感じました。後半は超絶技巧の音楽でまとめられていました。1曲目のイザイの無伴奏ソナタは戸田さんがお好きな曲だけあって良かったです。2曲目の「序奏とロンド・カプリチオーソ」は私が好きな曲の1つですが、お2人共完璧なテクニックを披露していました。音量のバランスも良かったです。4曲目のリストのハンガリー狂詩曲第2番はミスタッチもなく、とてもシャープな演奏で素晴らしかったです。野原さんの本領が発揮されていると思いました。演奏後に「ブラヴォー!」の声もありました。最後の「ツィガーヌ」もお2人の息もぴったりでテクニックも申し分ありませんでした。欲を言えばもう少し奔放さがあっても良かったと思いましたが、トータルとしては良かったと思います。演奏後に「ブラヴォー!」の声もありました。 アンコールは1.R.シューマン/トロイメライOp.15-7(*ピアノソロ) 2.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第5番嬰へ短調 でした。終演後サイン会がありました。戸田さんは私のことを覚えておられました。今回の演奏会は企画としてはとても良かったと思いますが、1つ残念だったことがあります。それは演奏会全体を通して頻繁に電子音が鳴っていたことです。第1部終了後休憩時間中に注意のアナウンスがあったにもかかわらず後半でも頻繁に電子音が鳴っていました。マナーは守っていただきたいものです。 |
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2009年5月17日(日)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ 林達也 ◆場所 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール ◆プログラム W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304(300c) B.バルトーク/無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117 C.A.ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女 E.A.イザイ/子供の夢Op.14 F.ショパン(N.ミルシテイン編)/夜想曲第20番嬰ハ短調 K.M.シマノフスキ/ヴァイオリンとピアノのための 夜想曲とタランテラOp.28 P.サラサーテ(E.ジンバリスト編)/カルメン幻想曲Op.25 新型インフルエンザの影響で、ホールは(私も含めて)マスクをした人が多かったです。戸田さんのリサイタルは一昨年10月以来です。低価格のコンサートの割には空席が目立っていたように感じました。1曲目のモーツァルトの短調のソナタは個人的に大好きな曲なのですが、時折音程が不安定なところがありました。2曲目のバルトークの無伴奏ソナタの第1楽章はバッハのシャコンヌのテンポでと書かれているようですが、出だしから不協和音の嵐です。この曲では比較的安定していたように感じました。休憩を挟んで後半1曲目の「亜麻色の髪の乙女」、2曲目の「子供の夢」は音程が不安定なように感じました。3曲目の「夜想曲第20番」は好きな曲なので期待していたのですが、やはり音程が不安定なように感じました。4曲目のシマノフスキは不思議な雰囲気を持った曲でした。曲は静かに始まりますが全体的には技巧のオンパレードです。戸田さんはこの曲でも本領を発揮していたように感じました。最後の「カルメン幻想曲」では、途中で拍手が起こってしまいました。(「ブラヴォー!」の声も。。。(^_^;))確かに熱演でしたから無理もないのですが、このことが原因なのでしょうか、後半は少し調子を落としてしまったように感じました。 アンコールは1.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第5番嬰ヘ短調 2.M.ラヴェル/ハバネラ形式による小品 でした。「ハンガリー舞曲第5番」が良かったです。2曲目の「ハバネラ形式による小品」では音程が不安定なところがありました。この日の戸田さんは歌う系の曲が全体的に不安定だったのが残念でした。 |
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