戸田弥生
Yayoi Toda
      
1994年リサイタル 1994年4月30日(土)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ アンドレ・デ・グロート
◆場所 いずみホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
B.バルトーク/ヴァイオリン・ソナタ第2番Sz.76
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
M.ラヴェル/ツィガーヌ

93年のエリザヴェート国際音楽コンクールに優勝直後のリサイタルでした。彼女のヴァイオリンの音色は私好みのつややかさを持っていると思います。一番印象に残ったのはブラームスのソナタ第3番の演奏でした。1楽章の出だしからおっと思う演奏で、特に2楽章の途中からのクレッシェンドのかけ方が上手くて、曲を非常に上手く盛上げていっていました。個人的には表現しようのない程感動しました。終演後サイン会がありました。戸田さんはかなりお疲れのようでした。

1994年読売日響大阪定演 1994年7月26日(火)読売日本交響楽団大阪定期演奏会
◆指揮 ハインツ・フリッケ
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
M.I.グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
J.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
J.ブラームス/交響曲第4番ホ短調Op.98

シベリウスの協奏曲を始めて生で聴きました。この日の戸田さんの演奏は1・2楽章はとても良く弾けていたと思います。3楽章で少し息切れした感じでした。コンクールのCDでもそうでしたが。無理もありません。この曲は生で聴くとよくわかるのですが体力と技術のいる難しい曲なのです。シベリウスは難曲なのと玄人好みなのとが原因なのかコンサートで取り上げられることが少ないようですが、大好きな曲なので機会があればまた聴いてみたいですね。

1999年関西フィル第134回定演 1999年7月16日(金)関西フィルハーモニー管弦楽団第134回
             定期演奏会
◆指揮 阪 哲朗
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
W.ルトスワフスキ/葬送曲(バルトークの思い出のために)
B.バルトーク/ヴァイオリン協奏曲第1番(遺作)
L.V.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92

バルトークの協奏曲第1番は生前交際のあったヴァイオリニストのために書いたのだそうですが、彼女の死後発見されたのだそうです。怪しい魅力のあるそれでいて美しい曲だと思います。戸田さんの演奏は第1楽章の歌わせ方からして素晴らしかったと思います。第2楽章のシャープな部分も気持ちのこもった熱演でした。彼女はヨーロッパに留学していたためか音色にはしなやかさがあると思います。歌わせ方も私好みです。彼女のCDはコンクールの時のものしかないのですが、ぜひまた出して欲しいです。後半のベートーヴェン良かったです。阪さんは途中で指揮棒を落とすほど熱のこもった指揮をしておられました。ベートーヴェンの交響曲はたいてい途中でだれてしまうのですが、この日の演奏は一味違いました。終演後サインをいただいて帰りました。

2000年大阪府教職員互助組合主催大阪フィルの夕べ 2000年3月3日(金)大阪府教職員互助組合主催大阪フィルの夕べ
◆指揮 小泉和裕
◆場所 フェスティバルホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
P.I.チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64

大阪府教職員互助組合主催のコンサートでした。戸田さんのベートーヴェンは少し音程が不安定でしたが、ロマンチックで角のない聴きやすい演奏でした。休憩中に楽屋を訪れて、サインをいただきました。もちろん写真も撮りましたよ。後半のチャイコフスキーも中々熱の込もった良い演奏でした。無料コンサートだったためか親子連れが結構いて、私がいた2階席はちょっと落着かない雰囲気でしたが、それはしかたがないですね。

2000年リサイタル 2000年12月21日(木)ヴァイオリンリサイタル
◆場所 ザ・フェニックスホール
◆プログラム
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番ホ長調 
        BWV.1006
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調
        BWV.1004

戸田さんの演奏をリサイタルで聴くのは実に6年ぶり。しかも最近楽器を変えたこともあっただけに楽しみにしていました。音量はかなりのもの。演奏スタイルは全体的にシャープな感じでした。前半の弦の音が耳につく音だったのがちょっと残念。ご本人に確認してはいないのですが、たぶん「ドミナント」だと思います。ザ・フェニックスホールは直接音が飛んでくるタイプのホールなので「ドミナント」の場合、音が耳につくことがあるのです。でも演奏は良かったです。特に後半の無伴奏パルティータ第2番は集中力の高い演奏で感動しました。終演後サイン会がありました。

2001年リサイタル 2001年9月14日(金)ヴァイオリンリサイタル
◆アコーディオン シュテファン・フッソング
◆場所 京都府立府民ホールアルティ
◆プログラム
一柳彗/展望(ヴァイオリンソロ)
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.100
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV.1003
J.ケージ/Tow4

曲の演奏順とケージの曲がが当初と変更になりました。この日の戸田さんの演奏非常に良かったと思います。雨だったのにもかかわらずほぼ満席の状態で、ヴァイオリンもよく鳴っていました。楽器を変えて弾き込んだからでしょうか。バッハの無伴奏もとても心地よい音色でうっとりして聴いていました。後半のケージの曲はアコーディオンとのペアで演奏していました。曲は「静寂」を表しているということでした。ライトもスポットライトにしていました。ヴァイオリンはフラジオレットの繰り返しでした。同じことの繰り返しで30分間演奏するんです。まあ「静寂」だといわれればそんな気もするいかにもケージが考えそうな曲でした。アンコールの「G線上のアリア」を聴いて、改めてヴァイオリンはこういう音がいいなぁと感じました。終演後サインをいただいてから帰りました。