マキシム・ヴェンゲーロフ
Maxim Vengerov
      
1998年リサイタル 1998年4月15日(水)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ イゴール・ウリアーシュ
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304(300c)
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47
             「クロイツェル」
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
J.ブラームス/ハンガリー舞曲第7番イ長調
          ハンガリー舞曲第2番ニ短調
          ハンガリー舞曲第5番ト短調

レーピンと並んで有名なロシア生まれの若手ヴァイオリニストです。彼のヴァイオリンはグリュミオーのような美音で聴いていて心地よく、ロシア系ヴァイオリニストにありがちなシャープさはありません。ベートーヴェン、ブラームスのソナタは私の好みと違っているからでしょうがこの時は一味足りないように感じました。ハンガリー舞曲はブラームスというより、ヴェニャフスキのように感じました。終ってからサイン会がありました。なかなか愛想の良い人でした。

2000年リサイタル 2000年10月23日(月)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ ヴァグ・パピアン
◆場所 愛知県芸術劇場コンサートホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454
F.シューベルト/幻想曲ハ長調D.934,Op.159
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108
F.クライスラー/ウィーン奇想曲
F.クライスラー/美しきロスマリン
F.クライスラー/中国の太鼓

今回は大阪に来ないので名古屋まで聴きに行って来ました。感動的な演奏会でしたが客席は空席が目立ちました。演奏している彼からは楽しいという気持ちがひしひしと伝わってきます。最も感動したのは2曲目のシューベルトの「幻想曲」でした。特に繊細な部分の表現が素晴らしく涙が出るほど感動しました。以前彼のブラームスを聴いたときは、ブラームスらしからぬ演奏だと感じていましたが、 最近はこれが彼の表現したいブラームスなのだろうと思えるようになりました。また、彼は技巧的な曲を器用に演奏する人でもあります。後半の「中国の太鼓」などは その例です。アンコールでは大好きな「ヴォカリーズ」を美しく繊細に演奏して、これにも感動させられました。最後にA.バッジーニの「妖精の踊り」 を演奏しましたが、あまりに器用に演奏するので感心しました。(その器用さは書きようがありません。)「ブラヴォー!」と叫ぶ人もいました。終演後サイン会がありました。彼は本当に愛想の良い人ですよ。(^○^)

サイン