上原彩子
Ayako Uehara
      
2013年リサイタル 2013年3月13日(水) ピアノリサイタル
◆場所 いずみホール
◆プログラム
S.V.ラフマニノフ/13の前奏曲Op.32
S.V.ラフマニノフ/幻想的小品集Op.3より第2番前奏曲「鐘」
S.V.ラフマニノフ/ライラックOp.21-5
F.クライスラー(S.V.ラフマニノフ編)/愛の悲しみ
F.クライスラー(S.V.ラフマニノフ編)/愛の喜び
S.V.ラフマニノフ/ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36

上原さんの演奏はCDでは聴いたことがありますが、生演奏は初めてです。今回はオールラフマニノフプログラムというマニアックな構成。そのためか集客は7割程度でした。上原さんはパープルのドレスでした。前半は13の前奏曲でした。上原さんは指がよく回り、ピアノのテクニックは完璧でした。聴き手は手に汗握り、唾を飲み込むのもためらうような、独特の緊張感が漂っていました。それでも演奏中にガサガサ音をたてる人はいましたが。休憩を挟んで後半。1曲目は有名な前奏曲「鐘」でした。この曲は浅田真央さんがバンクーバーオリンピックで使用したことで有名ですが、クレムリン宮殿の鐘からヒントを得て作曲したのだそうです。上原さんの演奏は圧巻でした。とにかく打鍵が強いのです。続けて「ライラック」そしてクライスラーの「愛の悲しみ」「愛の喜び」でした。欲を言えばもう少し歌わせて欲しかったですが。途中拍手のフライングがあったのが残念でした。最後の曲ピアノ・ソナタ第2番も強い打鍵に終始していました。

アンコールは2曲ありました。
1.S.V.ラフマニノフ(E.ワイルド編)/ヴォカリーズOp.34-14
2.S.V.ラフマニノフ/前奏曲変ロ長調Op.23-2

アンコールにはもしかしたら「ヴォカリーズ」を演奏してくださるのではないかと期待していましたので嬉しかったです。終演後楽屋口でサインをいただいて帰りました。

サイン