南紫音
Shion Minami
      
2007年ロン=ティボー国際音楽コンクールグランドガラ・コンサート 2007年3月4日(日)ロン=ティボー国際音楽コンクール
            グランドガラ・コンサート
◆場所 NHK大阪ホール
◆指揮 金聖響
◆ピアノ ソン・スーハン(*1)
◆ヴァイオリン 南紫音(*2)
◆管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
◆プログラム
M.I.グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
E.H.グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調Op.16(*1)
D.D.ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77(*2)

この日出演するはずだった山田晃子さんが体調不良で出演できなくなったためプログラムが変更になりました。会場に行ってそのことがわかったので『またか』と思いました。(前にもそういうことがありました。彼女は虚弱体質なのでしょうか?)この日不愉快に感じたことがありました。私の席の近くのおばさんが演奏中に話をする上、近くにいるスタッフも注意しに来ないのです。このコンサートの主催はキュードー大阪だったと思うのですが、そのあたりのことはきちんとして欲しいです。1曲目の「ルスランとリュドミラ」序曲はそのために急遽取り入れたようで前菜的な存在でした。次に登場したのは2004年にピアノ部門で優勝したソン・スーハンでした。彼のグリーグはダイナミックで音は綺麗に感じましたが、もう少しコントラストが欲しいかなぁと感じました。演奏後鳴り止まない拍手に応えてアンコールはShan de Din(シャン・デ・ディン 中国の作曲家でしょうか?曲も中国っぽかったです。)の牧童短笛とAlberto Ginastera(アルベルト・ヒナステラ アルゼンチンの作曲家なのだそうです。)のピアノソナタから第1楽章、第4楽章でした。後半は紫音さんのヴァイオリンでショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番でした。彼女の音色は線が細いですが音はシャープなのでこの手の曲は合っていると思います。この日は3楽章のカデンツァが特に良かったと思います。時々音程が不安定な部分もありましたが、あの難解な曲をきっちり決めて演奏していました。まだ若いので表現力はこれからといった感じですが今後が楽しみなヴァイオリニストの1人になると思います。関フィルも力演していましたが時々管楽器の出だしが微妙に揃っていないところがありました。終演後サインをいただきたかったのですが紫音さんは帰られたのかまだホールにおられるのかがはっきりしないので帰りました。

2014年リサイタル 2014年6月28日(土)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ 江口玲
◆場 所 宗次ホール
◆プログラム
G.U.フォーレ/ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13
E.イザイ/悲劇的な詩Op.12
F.シューベルト/華麗なロンドロ短調D895
C.フランク/ヴァイオリン・ソナタイ長調

今日は休日だったので名古屋まで出かけて行きました。行きは近鉄の「アーバンライナー」を利用しました。大阪から約2時間かかりますが、座席は快適で良かったです。南紫音さんの演奏を聴くのは約7年ぶりです。ちなみにリサイタルは初めてです。ピアノは色々なリサイタルでお馴染みの江口玲さん。江口さんは楽譜をi-padに表示された楽譜を使用していらっしゃいました。(初めて見る光景でした。)宗次ホールは2階席も入れると300人程度は入るホールですが、客入りは8割程度でした。最近にしては珍しく携帯の電波も入ります。また、コンサートにしては珍しく自由席でしたので、早めに行って真中の席をゲットしました。紫音さんはゴールドのドレスで登場。全体的に張りのある音色で、非常に熱のこもった素晴らしい演奏でした。4曲中3曲はCDに録音されている曲で、CD発売記念リサイタルという感じでしたが、CDよりも今回の方が良かった気がします。最初のフォーレのソナタでは少し硬くなっている感がありました。(線もやや細め。)が、2曲目の「悲劇的な詩」以降では素晴らしい美音を聴かせてくださいました。休憩を挟んで3曲目はシューベルトの「華麗なるロンド」でした。2月に聴いたバティアシュヴィリさんの緊張感ある演奏とは違って、テンポはややゆっくりめでしたが、芯のある素敵な美音でした。最後は大好きなフランクのソナタでした。ここで紫音さんが楽譜を取りに楽屋にもどるハプニングがありました。気を取り直して第1楽章、江口さんはたっぷりめに溜めのある出だし。紫音さんはしっとりとした出だし。間を空けず次の楽章に突入。CDを聴いた限りではちょっと線が細いかなと思いましたが、実演では芯のある音色で音量もあり、何よりも熱演でした。やっぱり生演奏が良いですね。終演後は「ブラヴォー!」の声が飛び交っていました。

アンコールは
1.G.U.フォーレ/夢のあとにOp.7-1
2.J.ヨアヒム/3つの小品Op.2より「ロマンス」

でした。ヨアヒムは有名なヴァイオリニストでブラームスの友人でもあった方ですが、素敵な曲を書いていたんですね。終演後はサイン会があり、お2人からサインをいただきました。(*^^)vでした。宗次ホールはアットホームでスタッフの方も親切でした。機会があればまた行きたいと思います。ちなみに帰りは新幹線で帰りました。