サラ・チャン
Sarah Chang
      
2000年リサイタル 2000年6月12日(月)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ アントン・ネル
◆場所 いずみホール
◆プログラム
A.ドヴォルザーク/ロマンスヘ長調Op.11
R.シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18
S.S.プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis
M.ラヴェル/ツィガーヌ

前半は赤、後半はライト・パープルのドレスで登場しました。 すごくテンションの高い情熱的な演奏をする人で、激しすぎて、弦の雑音が鳴り まくっていました。若い演奏とでもいいましょうか、全体 的にまだ粗い面が目立っていたように思います。時々ピアノと噛み合わない部分 もあったように思います。しかし音量はすごいものでいずみホールでは狭すぎるのでは?と感じました。今後繊細さがもう少し加われば 言うことはないと感じました。全体でツィガーヌが一番しっくりくる演奏でした。 サイン会の時に写真を一緒に撮りたいと英語で話し掛けたら隣に座れと言われま した。写真で見たらキツそうに見えますが、とても気さくな女の子でした。

2001年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 2001年10月20日(土)ロンドンフィルハーモニー管弦楽団
◆指揮 クルト・マズア
◆場所 京都コンサートホール大ホール
◆プログラム
B.ブリテン/シンプル・シンフォニーOp.4
P.I.チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
A.ドヴォルザーク/交響曲第8番ト長調Op.88

京都コンサートホールでオケを聴くのは初めてでしたが、席のせいもあったのか全体的にまとまりのある演奏に思えました。サラ・チャンの演奏は相変わらずテンションが高く、少々のミスは物ともしないといった感じで、彼女がオケを引っ張っていっているような感じを受けました。あまりのテンションの高さからか第1楽章が終わったところで大拍手が 起きました。第2楽章はとても歌い方がロマンティックで私好みでした。音のコントラストもはっきりしていて良かったです。第3楽章になると再びテンションの高い演奏で、速いテンポでオケを引っ張っていっている感じでした。後半はドヴォルザークの交響曲第8番でしたが、弦のアンサンブルも綺麗だし、金管も上手いし言うことがない良い演奏でした。終演後サインをいただきました。大阪でのリサイタル時の写真を渡したら喜んで受け取ってくれました。相変わらず気さくで素直な人だなと感じました。

2008年大阪フィル第414回定演 2008年1月23日(水)大阪フィルハーモニー交響楽団
             第414回定期演奏会
◆指揮 尾高忠明
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム◆
J.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
E.エルガー(A.ペインによる完成版)/交響曲第3番ハ短調Op.88

この日の客入りは8割ぐらいでした。私の周りの席は思い切り空いていました。彼女の演奏を聴くのは7年ぶりのことです。ショッキング・ピンクのドレスで登場しました。よく似合っていると思います。演奏は非常にダイナミックでした。身体を使っての堂々たる弾きっぷりは良かったのですが、そのためか全体的に音程が不安定だったように感じました。全体的にテクニックは素晴らしいのですが、シベリウスの場合繊細さも必要だと感じました。終演後「ブラヴォー!」の声もありましたが、全体的に拍手は静かめに感じました。私としてはシベリウスとしては濃厚すぎるかなぁ、あまりこの曲は彼女に合っていないように感じました。尾高さんの好みでしょうか。後半はエルガーの交響曲第3番でした。この曲の作曲に取り掛かってから2年後にエルガーは亡くなってしまい、イギリスの作曲家アンソニー・ペインが補作を行い1998年に初演されたのだそうです。日本で演奏されるのはこの日が2回目なのだそうです。全体的に聴きやすい印象を受けました。この曲はどちらかというと吹奏楽に向いているのではと思いました。終演後サイン会がありました。

サイン