渡辺玲子
Reiko Watanabe
      
1992年日本フィルハーモニー交響楽団 1992年10月30日(水)日本フィルハーモニー交響楽団
◆指揮 大友直人
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
P.I.チャイコフスキー/幻想序曲「ロミオとジュリエット」
N.パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第1番ニ長調Op.6
M.P.ムソルグスキー=M.ラヴェル/組曲「展覧会の絵」

渡辺玲子さんがどんなヴァイオリニストか知らずに人に進められるままにコンサートに出かけて行きました。彼女のパガニーニ呆気に取られて聴きました。テクニックは完璧で素晴らしい演奏でした。見ていましたと言った方が良いかもしれません。パガニーニはよほどヴァイオリンが上手かったのでしょう。オケはまるで付録のような曲です。後半の展覧会の絵は大人しい演奏でした。指揮の大友さんは背の高いスラッとした人です。

1993年オスロフィルハーモニー管弦楽団 1993年1月28日(木)オスロフィルハーモニー管弦楽団
◆指揮 マリス・ヤンソンス
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」Op.30
M.ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調Op.26
P.I.チャイコフスキー/イタリア奇想曲Op.45

本来は後半にもってくる曲を前半にもってきていたので何だか疲れました。R.シュトラスの曲は哲学的なので考え込んでしまうので、ゆったりとは聴けません。ブルッフで玲子さんが登場しましたが、前半は何だか調子が良くなかったようで少し残念でした。曲が進むにつれて乗ってきていましたが、この曲はあまり玲子さんには合っていないように感じました。おまけにこの日はお客さんが少なかったのです。(2階席はガラガラでした。(^_^;))

1998年リサイタル 1998年9月18日(金) ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ 野平一郎
◆場所 ザ・フェニックスホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47
             「クロイツェル」
池辺晋一郎/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ(1965)
E.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調
H.ヴェニャフスキ/創作主題による華麗なる変奏曲Op.15

玲子さんは相変わらず技巧的な曲が得意なようです。モーツァルトのソナタも技巧的なソナタを選曲していました。後半の無伴奏ソナタとヴェニャフスキはとても良かったと思います。ベートーヴェンはもう少し内面が欲しいところですが、テクニックはとにかく申し分ないように感じました。終ってからサイン会がありました。写真も一緒に撮りました。

1999年大阪センチュリー響特別演奏会 1999年3月10日(水)大阪センチュリー交響楽団特別演奏会
◆指揮 小泉和裕
◆場所 いずみホール
◆プログラム
S.S.プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調Op.25
E.W.コルンゴルド/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35
A.ルーセル/バレエ組曲「くもの饗宴」Op.17  

古典交響曲は後年のプロコフィエフの曲に見られる難解さのない聴きやすい曲ですが、私はまるでわざと音をはずしているようなあの独特のメロディラインの方が好きです。コルンゴルドはまるで映画音楽のような技巧的な曲でした。2楽章があんまりにもゆったりしていたのでいきなり睡魔が襲ってきそうになりました。玲子さんのヴァイオリンは線が細い感じでてボーイングはシャープです。とにかくテクニックは完璧です。協奏曲が終ったところでサインをいただきに楽屋へ行ったら追っかけの人が数人いました。玲子さんと写真を一緒に撮って、3曲目が始まってしまうので、急いで席に戻りました。「くもの饗宴」は聴きやすいワルツのような曲であっという間に終ってしまいました。全体的に軽い感じの演奏でした。終ってから、もう一度楽屋口に行って、小泉さんのサインをいただきました。

2000年大阪センチュリー響いずみ定演 2000年7月7日(金)大阪センチュリー交響楽団いずみ定期演奏会
◆指揮 高関 健
◆場所 いずみホール
◆プログラム
J.スーク/弦楽合奏のためのセレナード変ホ長調Op.6
K.ワイル/ヴァイオリンと管楽のための協奏曲Op.12
J.ハイドン/交響曲第94番ト長調Hob.T,94「驚がく」

今日はやや空席が目立ちました。曲目が原因なのでしょうか。1曲目は知らない曲だったのですが、聴きやすい曲でセンチュリーの弦楽アンサンブルが綺麗にまとまっていて良かったと思います。2曲目はその名の通り、楽器編成も金管、木管とパーカッションとダブルベースで構成された珍しい現代風の曲でした。 玲子さんは難解な音も丁寧に決めてましたし、音色も透明感があって素晴らしかったです。ヴァイオリンとパーカッションの掛合いの部分があったりして、 なかなか面白い曲だと思いました。演奏自体はあっという間に終わったという感じでしたが。 この演奏が終わった後、楽屋に挨拶に来られた方に便乗して私までが楽屋にお邪魔しました。いろいろ楽しいお話をうかがうことが出来て嬉しかったです。 (^○^)というわけで3曲目のハイドンは聴きませんでした。高関さんごめんなさい。m(_ _)m

2000年リサイタル 2000年10月28日(土)リサイタル
◆ピアノ 鷲宮美幸
◆場所 神戸学院大学メモリアルホール
◆プログラム
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調
        BWV.1004
B.バルトーク/ヴァイオリンとピアノのためのラプソディ第2番
R.シュトラウス/ヴァイオリン・ソナタ変ホ長調Op.18

実は教えていただいて知ったことですが、神戸学院では毎年春と秋に無料コンサートが行なわれています。玲子さんのリサイタルがあるというので出かけていきました。この日はあいにくの大雨でした。 普通雨の場合ヴァイオリンの鳴りがあまりよくないことが多いのですが、玲子さんのヴァイオリンはよく鳴っていました。しかもホールはそう響かないのに後ろまで音が届いてくるからすごいです。前半はバッハの無伴奏ソナタ第1番、パルティータ第2番でした。いきなりこんな体力と集中力を必要とする曲を もってくるなんてすごいことです。しかも緊張感ただよう素晴らしい演奏でした。後半は鷲宮さんとのデュオで、まずはバルトークのラプソディ。バルトークにしては聴きやすい曲です。最後はR.シュトラウスのソナタ。どちらも鷲宮さんとのコンビネーションもぴったりで、やはり緊張感 ただよう演奏でした。R.シュトラウスのソナタの第2楽章の歌わせ方が非常に滑らかで1・3楽章とのコントラストがはっきりしていて良かったです。バルトークの演奏後トークコーナーがありました。そのとき主人が書いた質問が真っ先に読まれました。(^○^) 玲子さんがプロとして心がけておられることがよくわかって感心させられました。さらに鷲宮さんが伴奏をするときに心がけておられることも伺って、たたけば決まった音しか出ないイメージのあるピアノの音色に気をくばっておられるんだなぁとこちらも感心させられました。終演後はサイン会がありました。光栄なことに玲子さんが私のことを覚えていて下さいました。しかも玲子さんと鷲宮さんにこのHPのアドレス入りの名刺を渡すことが出来ました。