マリア・ジョアン・ピリス
Maria Joao Pires
      
2013年ロンドン交響楽団 2013年3月3日(金)ロンドン交響楽団
◆指揮 ベルナルト・ハイティンク
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
E.B.ブリテン/歌劇 「ピーター・グライムズ」から4つの海の
         間奏曲Op.33a
W.A.モーツァルト/ピアノ協奏曲 第17番K.453
L.V.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92

長年の夢だったハイティンクのコンサートに行くことがついに実現しました。それにしてもチケット代が高価でシンフォニーホールの集客は7割程度でした。(もったいないです。)オケの配置は両翼配置でした。1曲目のブリテンの歌劇 「ピーター・グライムズ」から4つの海の間奏曲は様々なパーカッションあり、ハープあり弦楽器大編成の大曲です。ブリテンが今年生誕100年のイギリスの作曲家でオケがロンドン交響楽団ということで演奏したのでしょうか。2曲目に入る前に大々的に舞台の楽器が撤収されました。1曲目のブリテンに比べモーツァルトのオーケストレーションってなんてシンプルなんだろうと思ってしまいました。(フルート、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、弦5部。)ピアノはヤマハでした。ピリスのピアノは滑らかで透明感があって素敵でした。時々オケの音量にピアノが負けている場面がありましたがいい演奏でしいた。カデンツァはモーツァルト自身だそうです。終演後「ブラヴォー!」の声がありました。休憩の間、再び弦と金管の椅子の数が増やされ、いよいよ後半はベートーヴェンの第7番です。第1楽章から重厚な音色で感動しました。第2楽章は思っていたよりも速めのテンポでだからといって重厚な感じを失うことなくかといって重すぎることもありません。第3楽章、そして最終楽章は速めのテンポで(まるで我が家にあるCDを聴いているような)音かつ重厚で素晴らしい演奏でした。木管鳴っていましたし、ティンパニが上手かったです。弦のアンサンブルも素晴らしかった。とにかく感動の連続でした。終演後は「ブラヴォー!」の声があちらこちらから飛び交いました。立ち上がっているお客さんもいました。鳴り止まない拍手に応えてアンコールはF.メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」Op.61から第1曲目スケルツォでした。終演後楽屋口に並びましたがハイティンクは静かに去って行きました。また、ピリスは前半で帰ってしまわれたのでサイン会はありませんでした。