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1992年10月22日(木)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ ランバート・オルキス ◆場所 ザ・シンフォニーホール ◆プログラム M.ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタト長調(1927) F.シューベルト/幻想曲ハ長調D.934,Op159 L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47 「クロイツェル」 前半の2曲より後半のベートーヴェンが印象に残ったリサイタルでした。音色は彼女らしい歌わせ方で、人によってはやりすぎだというう人もありますが、私は好きです。彼女は大柄な美人で、クリスチャンディオールの衣装がよく似合います。終わってから楽屋口に行くとヴァイオリンを抱えた音大生らしき人達がたくさん並んでいました。 |
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1993年9月4日(土)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ ランバート・オルキス ◆場所 ザ・シンフォニーホール ◆プログラム S.クーリエ/クロックワーク J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」 W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304(300c) S.S.プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis 1曲目の現代曲はよくわからなかったのでコメントのしようがありません。2曲目のブラームスのソナタ第1番には非常に期待していたのですが、自分の抱いていたイメージと違った演奏であった気がしました。後半のモーツァルトのソナタはベルリンリサイタルのCDのようなゆっくりした寂しげな弾き方ではなくスタンダードな演奏でした。プロコフィエフのヴァイオリンソナタ2番はムターならではの歌わせ方で出だしから引きつけられてとても集中して聴いていました。終演後「ブラヴォー!!」の声も飛び交っていました。終演後の楽屋口でのサイン会で運良く横に並んで写真を撮ることが出来ました。 |
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2006年6月17日(土)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ ランバート・オルキス ◆場所 豊田市コンサートホール ◆プログラム W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第32番ヘ長調K.376(374d) W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第41番変ホ長調K.481 W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379(373a) W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304(300c) W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第40番変ロ長調K.454 日帰りで豊田まで行ってきました。ムターのリサイタルは実に13年ぶりです。今年はモーツァルト生誕250年ということでオールモーツァルトプログラムでした。客入りも非常によく9割方入っていたと思います。最後に演奏したソナタ第40番以外は全て知っている曲だったので全く間延びしませんでした。前半の3曲はピアノが主体のソナタでムターの演奏もスタンダードな感じでした。第41番、第35番はヴァイオリンは伴奏に徹している感じの曲です。ピアノが大活躍します。ピアノ上手かったですよ。細かいパッセージもミスなくこなしていましたしヴァイオリンとの息もぴったりでした。後半はムターの個性全開の演奏でした。特に第28番はベルリンリサイタルのCDのように速度を思い切り落としたり、ポルタメント、ヴィヴラートを使い分けて悲しい雰囲気を上手く醸し出していました。モーツァルト弾きの人には邪道に思えるかもしれませんが、私は個人的にムターの第28番の解釈は大好きです。最後の第40番はヴァイオリンとピアノが対応に活躍する曲でこの曲でもムターの個性が全開していました。改めて思いましたが、ムターはフォルテピアノの表現が非常に上手いです。今度は何を引き下げて来日してくれるのでしょうか? アンコールはやはりモーツァルトで1.ディベルティメント第17番ニ長調K.334より「メヌエット」 2.ヴァイオリンソナタ第28番ホ短調K.304より第2楽章 でした。終演後サイン会がありましてすごい行列でした。写真撮影はダメとのことでした。皆さん礼儀正しくてきちん整列し、ルールも守っていました。 |
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2008年6月7日(土)トロンハイム・ソロイスツ ◆場所 豊田市コンサートホール ◆プログラム B.バルトーク/弦楽のためのディヴェルティメント J.S.バッハ/ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042 A.ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」Op8-1〜4 ムターが2年ぶりに来日しました。大阪でもコンサートはあったのですが、会場が良くないので(フェスティバルホール)久しぶりに日帰りで豊田まで行ってきました。さて、客入りは非常によく満席に近かったのではないでしょうか。1曲目はトロンハイム・ソロイスツのみの演奏でバルトークの弦楽のためのディヴェルティメントでした。第1楽章はソロとTuttiの掛け合いが面白いと思いました。第2楽章はいかにもバルトークらしい不協和音を伴う節回しでした。後に続く曲が全てバロック音楽でしたからかえって印象に残るプログラムだったと思います。2曲目でムターが登場しました。蛍光色のブルーのドレスでした。第1楽章、第3楽章はスタンダードな表現でしたが、第1楽章のソロの音の中に「ここってダブルだっけ?」と思ったところがありました。ちなみに第2楽章はいかにもムターらしい弾き方だと思いました。後半はおなじみの「四季」でした。全体的にムター節満載の個性的な演奏でした。音の途中で微妙な間を取ってみたり、音を溜めてみたりしていました。それにしてもトロンハイム・ソロイスツも大したものです。これで音がずれないのですから。「夏」はとてもスリリングな演奏で良かったです。弦の弱音の出し方が特に良かったです。「秋」の第2楽章の出だしが弦だけで始まったようじ感じました。(確かチェンバロが入っているはずです。)「冬」の第2楽章の歌い方もいかにもムターらしく良かったです。こんな演奏はムターだから出来るのでしょうね。終演後「ブラヴォー!」の声が飛び交っていました。 アンコールは1.A.ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」より「夏」ト短調Op8-2より 第3楽章 2.A.ヴィヴァルディ/協奏曲集「四季」より「冬」ヘ短調Op8-4より 第2楽章 3.J.S.バッハ/管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068より「アリア」 でした。ムターは翌日東京でコンサートがあるため、すぐに帰ってしまったのでサイン会はありませんでした。 |
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2010年4月17日(土)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ ランバート・オルキス ◆場所 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール ◆プログラム J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100 J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調Op.78「雨の歌」 J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調Op.108 ムターのリサイタルは前回モーツァルトのリサイタルを聴いて以来です。大好きなブラームスのソナタ全曲演奏会とあって事前にCDも聴いてから出かけました。ご本人のご希望で誘導灯まで消灯し、客席は暗くし、照明はスポットライトだけというこだわりよう。ドレスの色は新しいメンデルスゾーンの協奏曲のジャケットと同じスカイブルーのマーメードタイプ。舞台上には素敵な花も飾ってあったりして素敵な演出でした。舞台上で調弦をせずに演奏開始。1曲目のソナタ第2番。素直に弾いているかと思えば突然こぶしを聴かせた演奏でした。2曲目の「雨の歌」では最初の弱音は弓を浮かせ気味にしてスタートし、途中から音量たっぷりの濃厚な演奏へと変化させていました。テンポも速く弾いていたかと思えば突然ゆっくりとさせたりしているのにピアノのオルキスとずれないからすごいです。ムター節全開です。演奏が終わった直後は「ブラヴォー!」の声もありました。休憩をはさんで後半はソナタ第3番。劇的な演奏でオルキスとの息もぴったりでした。後半に進むにしたがい息を呑むような緊張感ある演奏になっていきました。特に最終楽章が良かったです。この曲もムター節全開でした。 鳴りやまない拍手に応えてアンコールは1.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第2番ニ短調 2.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第1番ト短調 3.J.ブラームス/ララバイ(子守歌) 4.J.E.Fマスネ/タイスの瞑想曲 5.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第7番イ長調 お2人共のりのりで楽しそうに曲を紹介しながら演奏しておられました。3曲ぐらいで終わるかなと思っていたら、聴衆が拍手を止めないのでさらに2曲。何とサービス精神旺盛な!「タイスの瞑想曲」ムター節全開のテンポゆっくりめの演奏でした。終演後お2人のサイン会がありすごい行列でした。私も並んでサインをいただきました。最近芸文はサイン会時の写真撮影が禁止になったようです。以前はアーティストによって対応が違ったのですが。 |
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2013年6月1日(土)ヴァイオリンリサイタル ◆ピアノ ランバート・オルキス ◆場所 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール ◆プログラム W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタト長調K.379 F.シューベルト/幻想曲ハ長調D.934 W.ルトスワフスキ/パルティータ C.S.サン=サーンス/ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75 ムターのリサイタルは約3年ぶりです。前回同様誘導灯まで消灯し、客席は暗くし、照明はスポットライトだけというこだわりよう。私は3階席にいたのですが、2階サイドと3階席中央は(たぶんA席でしょう。)空席が目立ちました。チケット代はムターにしては高価すぎるとは思わないのですがもったいないです。さて、ムターはマーメードタイプの真っ赤なドレスで登場しました。舞台上には素敵な花も飾ってあったりして素敵な演出でした。いつもどおり舞台上で調弦をせずにいきなり演奏開始。1曲目のソナタト長調はピアノがメインの素敵な曲です。いきなりムター節全開のヴィヴラートをかけた演奏でした。間の取り方が独特なのですが、オルキスはピタッと合わせるからさすが長年一緒に演奏してきただけのことはあるなぁと思いました。2曲目はシューベルトの幻想曲。インタビューによればお2人にとって最も大切な曲に数えられると書かれていました。作品の主題が「愛する人から離れて生きなければならないこと」を歌っているからだそうです。そんな思い入れの深い曲だからでしょうかムター独特の世界を醸し出す素晴らしい演奏でした。終演後は「ブラヴォー!」の声もありました。休憩を挟んで後半は現代曲のルトワフスキのパルティータでした。現代曲はあまり好きではないのですが、この曲は聴いていて苦痛ではなかったと思います。(インタビューによればルトワフスキはムターはよくご存知の方だったとか。)次のサン=サーンスのヴァイオリン・ソナタ1番ではムター節全開でオルキスの息もぴったりでした。特に終楽章の第1主題が素晴らしい演奏でした。終演後「ブラヴォー!」の声が飛び交っていました。 鳴りやまない拍手に応えてアンコールは1.F.クライスラー/ウィーン奇想曲Op.2 2.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第1番ト短調 3.F.クライスラー/愛の悲しみ 前回同様お2人共のりのりで楽しそうに曲を紹介しながら演奏しておられました。リズム感が独特に感じました。終演後お2人のサイン会がありすごい行列でした。私も並んでサインをいただきました。 |
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