神尾真由子
Sayako Kusaka
      
2012年日本センチュリー交響楽団第172回定期演奏会 2012年6月21日(木)日本センチュリー交響楽団第172回定期演奏会
◆指揮 ステファン・ブルニエ
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
N.A.リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲Op.34
E.ラロ/ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調Op.21「スペイン交響曲」
J.ブラームス/交響曲第3番ヘ長調Op.9

どしゃぶりの雨の中コンサートに行ってきました。大雨だというのに客席は9割ぐらいは埋まっていました。前半はお腹がいっぱいになる長いプログラムでした。1曲目のスペイン奇想曲メリハリの良い演奏で力演でした。2曲目のスペイン交響曲で真由子さんが登場しました。この曲はハープ、パーカッションも色々な楽器が登場する派手な曲です。第3楽章「間奏曲」はカットなしでした。長い曲なので間延びするか心配でしたが、出だしから情熱的でなかなかの力演でストラディバリのパワー全開でした。この手の曲は真由子さん向きなのかもしれませんね。テクニックも完璧で終演後は「ブラヴォー!」の声もありました。鳴り止まない拍手に応えてアンコールにN.パガニーニの24の奇想曲Op.1から第1番を演奏してくださいました。これも完璧な演奏でした。休憩に入った段階でとっくに20時をまわっていました。後半はブラームスの交響曲第3番でした。出だしだけでなく全体的に金管がバラけて聞こえたのが残念でした。この曲短かったんですね。(30分もなかったと思います。)終演後「ブラヴォー!」の声がありましたが。オケは全体的に前半の2曲の方が乗っていたように感じました。警報が出るほどの大雨だったのでサインをいただくのは断念して家路につきました。

2013年デュオリサイタル 2013年10月10日(木)デュオリサイタル
◆ピアノ ホーヴァル・ギムセ
◆場所 いずみホール
◆プログラム
S.ラフマニノフ/ヴォカリーズ
S.S.プロコフィエフ/バレエ音楽「シンデレラ」より5つの小品
N.メトネル/「2つのおとぎ話」より第1番変ロ短調
N.メトネル/ヴァイオリン・ソナタ第1番ロ短調
S.S.プロコフィエフ/5つのメロディOp.35bis
S.S.プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調Op.94bis

ご覧の通り、オールロシアプログラムでした。客入りはほぼ満席。真由子さんは白い素敵なドレスで登場。1曲目は大好きなヴォカリーズ。ハイフェッツの編曲版なんてあったのかと思いながら曲を聴くと自分が持っている楽譜と同じでした。(最後の音がフラジオレットになっています。)とてもエレガントで素敵な演奏でした。2曲目のプロコフィエフの「シンデレラ」はフィヒテンゴリツという人の編曲。まるでバレエを見ているかのような演奏で素敵でした。3曲目のメトネルの「2つのおとぎ話」より第1番と4曲目のヴァイオリン・ソナタは曲を聴くのが全く初めてでした。ヴァイオリン・ソナタに至ってはプログラムにも「日本での演奏は稀」と書かれていました。酒神バッカスの神話に影響を受けて書かれたといわれているそうですが、全体的に抒情的な曲だと私は思いました。終演後は「ブラヴォー!」の声もありました。休憩を挟んで後半はプロコフィエフの5つのメロディとヴァイオリン・ソナタ第2番。前者は原曲は歌詞のない歌つまりヴォカリーズで、プロコフィエフ自らヴァイオリン用に編曲したミュートの使い方が面白い曲。後者は原曲はフルート・ソナタでオイストラフの進言によりヴァイオリン・ソナタに編曲した曲。真由子さんはヴィヴラートをたっぷりかけてエレガントに力強い部分も力むことなく素晴らしい演奏を繰り広げていました。終演後は「ブラヴォー!」の声が飛び交っていました。それにしても真由子さんは結婚を期に演奏の方も角が取れたというか、非常にエレガントさが増したように感じます。もちろんヴァイオリンをストラディヴァリからグアルネル・デル・ジュスに変えた影響もあると思います。

鳴り止まない拍手に応えてアンコールは
1.D.D.?ショスタコーヴィチ/映画「馬あぶ」よりロマンス
2.N.A.リムスキー=コルサコフ/熊蜂の飛行
3.P.I.チャイコフスキー/なつかしい土地の思い出より「メロディ」
               Op.42-3

でした。2曲目の「熊蜂の飛行」は素晴らしい超絶技巧で「ブラヴォー!」の声があちらこちらから飛び交っていました。1曲目の「ロマンス」と3曲目の「メロディ」はエレガントな演奏でした。終演後真由子さんのサイン会があり、私も並んでサインをいただきました。(*^_^*)

サイン