リサ・バティアシュヴィリ
Lisa Batiashvili
      
2014年リサイタル 2014年2月15日(土)リサイタル
◆ピアノ 占部由美子
◆場所 電気文化会館ザ・コンサートホール
◆プログラム
F.シューベルト/ヴァイオリン・ソナチネ第2番イ短調D385
F.シューベルト/華麗なロンドロ短調D895
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2

バティアシュヴィリさんのCDは持っていますが、演奏を聴く機会はなかなか恵まれませんでした。今回ようやく名古屋のリサイタルを聴く機会が巡ってきました。ヴァイオリンのレッスンの後、そのまま名古屋に向かいました。前々日は大雪でしたので、その影響で新幹線の到着時間を心配しましたが、大丈夫でした。ただ雪は所々で残ってはいましたし、何よりも寒かったです。電気文化会館は300人ぐらいのホールでリサイタルには大阪でいえばザ・フェニックスホールぐらいの大きさでリサイタルには丁度良いと思います。バティアシュヴィリさんのリサイタルは意外にもこの日が日本では初めてだったのだそうです。さて、バティアシュヴィリさんはこの日体調が悪かったらしく、演奏曲目が一部変更になりました。予定ではJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番イ短調BWV.1003を演奏することになっていましたが、それがなくなりました。使用楽器はグァルネリ・デル・ジェス。舞台衣装はワインレッドの素敵なドレス。長身のとても綺麗な方でした。1曲目のシューベルトのヴァイオリン・ソナチネ第2番はシューベルトの死後出版された際に「ソナチネ」の名前が付与されたそうです。バティアシュヴィリさんの演奏は出だしからして洗練された音で素敵な演奏でした。2曲目は同じくシューベルトで華麗なロンドでした。その名の通りヴァイオリンの技巧をちりばめた華麗な曲でした。バティアシュヴィリさんの演奏はとても緊張感がある素晴らしい演奏でした。終演後は「ブラヴォー!」の声も飛び交っていました。休憩を挟んでベートーヴェンのソナタ第7番。ハ短調のこの曲は「ハイリゲンシュタットの遺書」を書いた頃の作品なのだそうです。初期の頃のソナタと違い、ヴァイオリンとピアノが対等に扱われている難曲です。こちらもお2人の息がぴったりで素晴らしい演奏でした。

鳴りやまない拍手に応えてアンコールは
1.J.ブラームス/ハンガリー舞曲第2番ニ短調
2.F.クライスラー/愛の悲しみ

でした。バティアシュヴィリさんの歌い方、リズムが独特で少しピアノとずれてしまう一面もありましたがそこはご愛嬌というところでしょうか。残念ながらサイン会はありませんでしたが、わざわざ名古屋まで出向いた甲斐があった演奏会でした。