木嶋真優
Mayu Kijima
      
2004年リサイタル 2004年3月29日(火)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ◆稲垣 聡
◆場所◆帝国ホテル大阪チャペル
◆プログラム◆
シュントケ/スィート
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001より
        「アダージョ」「フーガ」
H.ヴィエニアフスキ/ファーストファンタジー
P.I.チャイコフスキー/ワルツ・スケルツォハ長調Op.34
C.フランク/ヴァイオリン・ソナタイ長調

木嶋真優さんのヴァイオリンをソロで聴くのはこれが始めてでした。会場の帝国ホテルチャペルは結構音響が良いと感じました。観客の中には身内が結構おられたようです。コンサートの合間に後ろの席のおじさんが「ブラヴォー!」と頻繁に叫ぶのがややうっとおしく感じられました。遅れてくるお客さんもいて演奏中に中に入ってくるのも気になりました。さて、真優さんの演奏ですが、全体的に非常に素直な演奏だという印象を受けました。バッハについてはまだ若いせいか卒なく演奏しているという感じで、まだまだこれから経験を積んでいくうちに感情表現も備わっていくだろうと思いました。ヴィエニアフスキ4曲目の「ワルツ・スケルツォ」についてはテクニックは申し分なく、素晴らしい演奏だったと思います。後半のフランクはま若い演奏という印象を受けました。テクニック的にも部分的に荒削りな部分があり、表現と共に今後経験を積んで磨いていって欲しいなと思いました。アンコールは2曲ありましたが、モンティの「チャルダーシュ」が素晴らしいと思いました。終演後一緒に写真撮影をすることが出来ました。

2006年ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団 2006年7月10日(月)ハンンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団
◆指揮小林研一郎
◆場所 フェスティバルホール
◆プログラム
Z.コダーイ/ガランタ舞曲
J.シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47
H.ベルリオーズ/幻想交響曲〜ある芸術家の生涯のエピソード〜
           Op.14

コバケンさんの指揮でハンガリー・フィルの演奏を聴くのは久しぶりです。というかコバケンさんの指揮で演奏を聴くこと自体が久しぶりです。1曲目の「ガランタ組曲」はさすがに本場だけあって味のある演奏でした。コバケンさんもスコアなしで指揮しておられました。2曲目で木嶋真優さん登場です。彼女の演奏を聴くのは約2年ぶりです。庄司紗矢香さんほどではありませんが結構こぶしの効いた演奏でした。1楽章はゆっくりめで曲の入りからヴィブラートを思い切りかけていました。コバケンさんの解釈自体がこぶしが効いていて、オケもややしつこいめに演奏していました。音程やや定まらない部分があったりしましたが非常に思い切りのよい瑞々しい演奏だったと思います。ただ個人的にはシベリウスはあまりこぶしを効かせて欲しくはないです。どちらかというとシャープな演奏の方が好きです。後半の「幻想」ですがこれもコバケンさん独特のこぶしの効いた演奏でした。3楽章のイングリッシュホルンとオーボエの対話ではオーボエが2階席で演奏していましたが、遠近感を上手く出すには舞台裏の方が良かったように感じました。フェスはそうでなくても響きがデッドで1階で聴くとあらがものすごくわかるのです。弦の音色が微妙に違うのも、管楽器の出だしがほんの少し揃わないのもはっきりわかってしまうのです。(^_^;)演奏後は相変わらずコバケンファンの「ブラヴォー!」の声がありました。コバケンさんは演奏後にオケのメンバーと握手したり、立たせたり、お辞儀させたりと相変わらずのパフォーマンスを見せていました。アンコールは定番のアイルランド民謡の「ダニーボーイ」とハンガリー風のJ.ブラームスのハンガリー舞曲第5番嬰へ短調でした。(手拍子できないリズムなのに手拍子しようとする人がいました。)この日はサイン会はありませんでしたが、CDを買ったらサイン入り色紙が付いていました。終演時間は確か22時前だったような。。。

2009年兵庫芸術文化センター管第22回定演 2009年2月21日(土)兵庫芸術文化センター管弦楽団
             第22回定期演奏会
◆指揮 クリスチャン・ヤルヴィ
◆場所 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
◆プログラム
藤倉大/クラッシング・ツイスター
D.D.ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調Op.77
I.ストラヴィンスキー/バレエ「火の鳥」(原典版)

この日は芸術文化センター管弦楽団の演奏会にしては珍しく結構空席がありました。この日のコンマスは四方恭子さんでした。(^^♪1曲目の「クラッシング・ツイスター」。現代曲ですから当然捕らえどころのない不協和音が満載です。曲風は苦手ですが、オケの配置が面白かったです。2曲目はショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番でした。この曲は最近演奏されることが多くなったことから聴く機会も増えました。ヴァイオリン協奏曲としては珍しい4楽章からなっています。トランペット、トロンボーンが登場しないのにハープとチェレスタが入っているという点も変わっているところだと思います。木嶋真優さんは花飾りが付いた黒の可愛い衣装で登場しました。第1楽章はノクターンと名が付いていますが、ショパンのノクターンとは似ても似つかない暗く重苦しい雰囲気のメロディが続く楽章です。個人的には第3楽章のカデンツァの部分が好きです。演奏は全体的に時折ピッチが怪しいところがありましたが、力演でした。ただ、ヴァイオリンの音にもう少し深みというか表情が欲しいです。特に第1楽章のノクターンや第3楽章のカデンツァではそう感じました。終演後の鳴り止まない拍手に応えてアンコールはJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番ト短調BWV.1001から「アダージョ」でした。こちらも技術的には問題がないように思うのですが、もう少し表現力が欲しいです。後半は「火の鳥」の原典版でした。この曲を原典版で聴くのは初めてだったと思います。ハープが3台も使用され、バンダも登場します。ストラヴィンスキーの曲はオーケストレーションが面白いので本当に聴き応えがありました。四方さんのソロ・ヴァイオリン音に深みがあり、素晴らしかったです。終演後木嶋さんのサイン会がありました。

サイン