漆原啓子
Keiko Urushihara
      
1991年カルミナ・ブラーナ 1991年9月3日(水)大阪フィルハーモニー交響楽団
◆指揮 小林研一郎
◆独唱 大島洋子(ソプラノ) 鈴木寛一(テノール)
     大島幾雄(バリトン)
◆合唱 大阪新音フロイデ合唱団
     羽曳野少年少女合唱団
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
C.オルフ/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」

実はこの時合唱団の一員として参加して、ゲネプロで彼女の演奏を聴きました。艶のある素晴らしい音色でした。コバケンさんが突然指揮者なしでやろうと言い出したためか、本番は後でテープで聴いた限りでは少し硬くなってる感じがしました。 カルミナには思い入れが強いと聞いていましたが、後半のコバケンさんの指揮はものすごくのってました。合唱も非常に熱のこもった演奏で、技術的に問題がないわけではなかったのですが全体的には良かったと思いました。打上げで見た漆原さんは、はにかみやさんで、舞台に立ってる時の堂々としたイメージとは違っててそこがまた身近に感じられました。コバケンさんもご機嫌でした。  

1995年デュオリサイタル 1995年7月6日(木) デュオ・リサイタル
◆ピアノ ヤン・パネンカ
◆場所 京都府立府民ホールアルティ
◆プログラム
A.L.ドヴォルザーク/ソナチネト長調Op.100、B183
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
E.H.グリーグ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調
M.ファリャ/スペイン民謡組曲
A.L.ドヴォルザーク/4つのロマンティックな小品Op.75、B.150

ヤン・パネンカとのデュオはCDで聴いていましたので、生で聴く機会が出来たのは非常に幸運だったと思います。相変わらず彼女の音色は艶やかで、パネンカとの息もぴったりでした。グリーグのヴァイオリンソナタとドヴォルザークの4つの小品が特に印象に残りました。終演後お2人のサインをいただいて帰りました。      

1998年大阪センチュリー響特別演奏会 1998年2月7日(土)大阪センチュリー交響楽団特別演奏会
◆指揮 高関 健
◆場所 いずみホール
◆プログラム
S.プロコフィエフ/ヘブライの主題による序曲Op.34b
A.ベルク/ヴァイオリン協奏曲−ある天使の思い出に−(1935)
R.シューマン/交響曲第1番変ロ長調Op.38「春」

ベルクの協奏曲の生演奏はこの日が初めてでした。しかも素晴らしい演奏でした。啓子さんの艶やかな音色で聴くと何と聴きやすい曲になることか。ベルクの素晴らしさを実感できました。2楽章の出だしの激しさも上手く出していました。嘆きのメロディも上手く奏でていました。この曲マーラーの奥さんだったアルマの再婚して生まれた娘が亡くなった時にレクイエムとして作曲したのが本人のレクイエムになってしまったのだそうです。後半のシューマンもなかなか良い演奏で、高関さんの指揮も冴えていました。終演後お2人のサインをいただいて帰りました。

2000年デュオリサイタル 2000年3月4日(土)デュオ・リサイタル
◆ピアノ ディビィッド・コレヴァー
◆場所 久保惚ホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調Op.30-3
C.フランク/ヴァイオリン・ソナタイ長調
F.リスト/巡礼の年第2年イタリアより第7曲
ダンテを読んで−ソナタ風幻想曲(ピアノソロ)
E.ショーソン/詩曲Op.25
H.ヴィエニアフスキ/華麗なるポロネーズ第2番イ長調Op.21

前日に啓子さんのレッスンを受ける機会に恵まれました。その翌日和泉市にある久保愡ホールでのリサイタルに行きました。啓子さんのヴァイオリンは相変わらず艶があってかっちりした音色です。ピアノのコレヴァーはダイナミックな弾き方をするピアニストです。中でもフランクのソナタが一番印象に残りました。特に第3・4楽章では2人が作り出す独特の世界に引き込まれてしまいました。終演後、花束を持って楽屋へ行き、レッスンのお礼を言って一緒に写真を撮りました。      

2000年啓子&朝子デュオリサイタル 2000年7月2日(日)啓子&朝子ヴァイオリン・デュオ・リサイタル
◆ピアノ 林 絵里
◆場所 さざんかホール小ホール
◆プログラム
J.M.ルクレール/2つのヴァイオリンのためのソナタト短調Op.3-1
J.イベール/2つの間奏曲
J.マスネ/タイスの瞑想曲
P.I.チャイコフスキー/ワルツ・スケルツォハ長調Op.34
F.クライスラー/プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ
F.クライスラー/ロンドンデリーの歌
F.クライスラー/愛の悲しみ
F.クライスラー/愛の喜び
M.モシュコフスキ/2つのヴァイオリンとピアノのための組曲ト短調
            Op.71

啓子さんは線が太くてカッチリした音、朝子さんは線が細くて繊細な音です。 二重奏曲は1曲目と最後の曲は啓子さんが主体、2曲目は朝子さんが主体で した。息がぴったりの素敵な演奏でした。 小品も2人の音質にあった曲を選んでいたと思います。朝子さんはタイスとワルツ・スケルツォ、とっても滑らかに歌ってました。特にタイスは繊細で良かったです。 啓子さんは前奏曲とアレグロ、ロンドンデリーの歌、愛の悲しみ、喜び、前奏曲とアレグロとロンドンデリーは彼女の音色にはぴったりだと思います。歌わせ方も間 の取り方も上手いです。終わってからサイン会がありました。啓子さんには3月の演奏会で撮った写真を渡しました。私のこともちゃんと覚えててくださって嬉しかったです。(^○^)私が差し出した写真の日付が3月3日だったのでサインの日付を7月3日と書いてしまわれました。(結構そそっかしい方です。)そこがまた好感が持てます。朝子さんの方はおっとりした感じの方でした。朝子さんにも前に写した写真を渡しました。(^○^)

2002年啓子&朝子デュオリサイタル 2002年11月9日(土)啓子&朝子ヴァイオリン・デュオ・リサイタル
◆ピアノ 林 絵里
◆場所 青山音楽記念館バロックザール
◆プログラム
J.M.ルクレール/2つのヴァイオリンのためのソナタハ長調Op.3-3
武満 徹/揺れる鏡の夜明け(1983)
J.イベール/2つの間奏曲
L.シュポア/2つのヴァイオリンのための二重奏曲Op.67-3
M.モシュコフスキ/2つのヴァイオリンとピアノのための組曲ト短調
            Op.71

お二人のデュオを聴くのはこれで2度目です。性格は正反対のように見えるお2人ですが息は本当にぴったりです。1度も聴いたことがない曲ばかりだと思っていたら、3曲目と最後の曲は前回聴いていました。一番印象に残ったのは2曲目の武満徹の現代曲で出だしから鳥肌がたつような素晴らしい演奏でした。聴衆も演奏に非常に集中していました。聴きやすかったのは1曲目、3曲目、4曲目でした。(シュポアの曲なんてめったにコンサートで演奏されることはないのではないかと思います。)最後のモシュコフスキは前回同様素晴らしいコンビネーションでした。啓子さんの音色は太いので中低音が朝子さんは細いので高音域が特に綺麗だと思いました。それにしてもデュオの曲って結構あるんですね。知らない曲ばかりでしたがお客さんはとても楽しんでいたようでした。終演後サイン会があり、その後ワインパーティがあり、出演者の方々との交流を楽しむことができたりして非常に好感の持てるコンサートだったと思います。