梯 剛之
Takeshi Kakehashi
      
2001年ロン=ティボー国際音楽コンクールグランドガラ・コンサート 2001年2月16日(金)ロン=ティボー国際音楽コンクール
             グランドガラ・コンサート
◆指揮 田中良和
◆管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466

梯さんの演奏は2年前のガラ・コンサートで聴いたことがありました。この時は話題になったラヴェルのピアノ協奏曲を演奏しましたが、ピアノ線が切れてしまうハプニングがあったにもかかわらず情緒豊かな演奏をして非常に感動した覚えがあります。今回はモーツァルトの有名なピアノ協奏曲第20番でした。相変わらず透明感のある情緒豊かな演奏です。(まるでせせらぎのようです。)2楽章の歌わせ方なんて絶品です。目が見えないハンデを少しも感じさせないところがすごいと思います。演奏が終わった後聴衆は拍手喝采状態でした。梯さんはその拍手に答えて何度も舞台に登場していました。終演後サイン会でお母さんがペンを一緒に握ってサインしておられました。見た感じ本当に純粋な人に思えました。

2001年小児癌チャリチーピアノコンサート 2001年4月13日(金)小児癌チャリティーピアノコンサート
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
F.J.ハイドン/ピアノ・ソナタ第59番変ホ長調Op.66
F.リスト/巡礼の年第2年「イタリア」より
      ペトラルカのソネット第47番、第104番、第123番
F.シューベルト/ピアノ・ソナタ第13番イ長調Op.120,D664
F.ショパン/夜想曲第8番変ニ長調Op.27-2
F.ショパン/夜想曲第13番ハ短調Op.48-1
F.ショパン/ポロネーズ第6番変イ長調Op.53「英雄」

林原共済会というNPOが梯剛之小児ガン基金というのを設立してのチャリティーコンサートでした。梯さんの演奏は相変わらず素直で感じたままにピアノを弾いているという感じがしました。音色にもとても透明感があって、特に後半のショパンは他の人とは違った独特な弾き方に感じられました。心に訴えるものが感じられて目を閉じて聴いていると涙が溢れてきます。アンコール3曲のうち1曲は「雨だれ」でしたが、この曲は結核に苦しみながら曲を書いたためか、哀愁を帯びた曲なのですが、梯さんの演奏はショパンが死への恐怖を感じながらも生きることの希望を見出そうとしていたのを表現しているかのように感じられました。上手く言えませんが、激しい雨の後の虹が出た空のような演奏に思えました。舞台への出入りには必ずお母さんが付き添っておられて、終演後のサイン会ではやはりお母さんがペンを一緒に握ってサインしておられました。

サイン