ユリア・フィッシャー
Julia Fischer
      
2004年第46回大阪国際フェスティバル 2004年4月13日(火)第46回大阪国際フェスティバル
◆指揮/現田茂夫
◆管弦楽/大阪センチュリー交響楽団
◆場所 フェスティバルホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/歌劇「フィデリオ」序曲
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.61
L.V.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92

大阪国際フェスティバルのコンサートに出かけて行ったのはかなり久しぶりでした。直前に個人的にショックな出来事があった後だったので、コンサートに行くことを辞めようかと思ったりもしましたが、せっかくチケットを買っていたので出かけて行きました。客入りは8割くらいでした。大阪センチュリー交響楽団については金管の音の立上りが悪いのが目立ちましたが、全体的に演奏は良かったと思いました。交響曲第7番ってこんなにいい曲だったのかと改めて思ったりもしました。2曲目のヴァイオリン協奏曲で演奏したフィッシャーさんのヴァイオリンは線は細めですが、非常にエレガントな弾き方で心が癒される演奏でした。ベートーヴェンの協奏曲は場合長い上に同じことの繰り返しが多いので途中でだれてくることが多いのですが、この日は「聴き易い音色だなぁ」と思いながら聴いていました。アンコールにパガニーニのカプリースから第2番を演奏して下さいました。コンサートはとても良くて、少しは慰めにもなったのですが、この日あった2つの出来事が原因でその感動は吹き飛んでしまいました。まず、ユリア・フィッシャーさんにサインをいただきたくて終演後までおられるのか確認したところホールの担当者の方がサイン会があるようなことを言ったのに終演後「サイン会はなくなりました」とあっさり言われてしまったこと、それなら楽屋口に行ってみようとしたらビルの守衛に「ここは一般の方は入れません!」とかなり命令口調で言われたことです。今まではフェスティバルホールの場合、楽屋まで入ってサインをいただけるアットホームなホールだったのに事情が変わったのか、コンサートによっては違ったのかそのあたりのことは知りません。サインをいただきたいと思うのはこちらの勝手かもしれませんが、お客さんに対する配慮があまりにも足りない、お粗末だと感じながら会場を後にしました。彼女のヴァイオリンは機会があれば別のホールで聴いてみたいと思います。