有希マヌエラ・ヤンケ
Yuki Manuela Janke
      
2008年リサイタル 2008年6月11日(水)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ 歩マノン・ヤンケ
◆場所 兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホール
◆プログラム◆
W.Aモーツァルト/ヴァイオリンソナタ第28番ホ短調K.304
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ第9番イ長調
             「クロイツェル」Op.47
E.A.イザイ/無伴奏ヴァイオリン・ソナタOp.27より第4番ホ短調
H.ヴィエニャフスキ/華麗なるポロネーズ第1番ニ長調Op.4
P.I.チャイコフスキー/憂鬱なセレナード変ロ短調Op.26
C.C.サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソOp.28

有希マヌエラ・ヤンケさんは2007年のチャイコフスキーコンクールで第3位に入賞したということで話題になっていたので以前から演奏を聴いてみたいと思っていました。ピアノを担当されたのはお姉さんの歩マノン・ヤンケさん。1曲目のモーツァルトのソナタは以前から書いているとおり大好きな曲の1つです。特にミスはなかったのですが、もう少し彼女自身の表現が欲しいなぁと感じました。2曲目の「クロイツェル」は時折ピアノにミスが見受けられました。ヴァイオリンの方もテクニック的には問題はないと思いましたが、表現が足りないかなぁと思いました。前半の途中でインスタントカメラのフラッシュを焚くおばさんがいました。(もしかして身内だったのでしょうか?)後半は前半とは違い彼女の本領が発揮されていたように思えました。イザイの無伴奏ソナタ、続いてヴィエニャフスキの「華麗なるポロネーズ第1番」ヴァイオリンの技巧満載の曲を全く難なく弾きこなしていました。チャイコフスキーの「憂鬱なセレナード」は表現力も要求される曲ですが、ヴァイオリンをよく歌わせていたと思います。素敵な演奏でした。最後のサン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」は一番彼女の本領を発揮していたと思います。会場には「ブラヴォー!」の声もありました。

アンコールは
1.P.サラサーテ/ツィゴイネルワイゼンOp.20
2.F.ショパン(N.ミルシテイン編)/夜想曲第20番嬰ハ短調

でした。1曲目の「ツィゴイネルワイゼン」はなかなか良かったです。2曲目の夜想曲第20番は私も弾いたことがある好きな曲なのですが、カデンツァの部分の音が楽譜とは違っていたように思いました。(ご本人がアレンジされたのでしょうか?)終演後サイン会がありました。

サイン