仲道郁代
Ikuyo Nakamichi
      
2000年関西フィル第137回定演 ◆2000年2月18日(金)関西フィルハーモニー管弦楽団第137回
              定期演奏会
◆指揮 ウリ・マイヤー
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
芥川也寸志/弦楽のための三楽章「トリプティーク」
M.ラヴェル/ピアノ協奏曲ト長調
N.A.リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」Op.35

大好きなラヴェルのピアノ協奏曲とシェラザード。ラヴェルは技巧的な面と繊細な面両方を備え持つ曲ですが、仲道さんは力演されてました。それにしても最近の関フィル頑張ってますねえ。特に管楽器が。ラヴェルでも力演でしたが、後半のシェラザードはコンマスがいきなり音を外して「おいおい」と言いたくなったこと意外は私的にはそう不満はありませんでした。演奏が終わった瞬間数秒間「シーン」となって、「ブラヴォー」と叫ぶ人が数名。「ブラヴォー」は言い過ぎかもしれませんが、良い演奏でした。終演後仲道さんにサインをいただきました。写真も撮ることが出来ました。

   
2013年仲道郁代モーツァルトクロスオーバー第3回 2013年3月2日(土)仲道郁代モーツァルトクロスオーバー第3回
            ピアノとヴァイオリン"メロディの哀しみ"
            ヴァイオリンの響きとともに迫るモーツァルトの
            世界
◆ヴァイオリン 川久保賜紀*
◆場所 兵庫県立芸術文化センターKOBELCOホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第35番ト長調K.379*
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第28番ホ短調K.304*
W.A.モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第8番イ短調K.310
W.A.モーツァルト/ロンドイ短調K.511
W.A.モーツァルト/「泉のほとりで」による6つの変奏曲 ト短調K.360*
W.A.モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第12番へ長調K.332

仲道さんの演奏を聴くのは13年ぶり、川久保さんの演奏を聴くのは6年ぶリです。仲道さんのモーツァルトクロスオーバー第3回ということでオールモーツァルトプログラム、しかも仲道さんのトークを交えたコンサートです。今回はヴァイオリン曲を含んだ短調の曲がメイン。仲道さんによればモーツァルトの短調のソナタは全体の16分の1しかないそうです。しかも仲道さんのソナタを聴くのは初めてです。1曲目はト長調のヴァイオリン・ソナタ35番ですが、仲道さんによれば交響曲第40番の要素を持つような曲なのだそうです。ホールが広いせいもあると思いますが、川久保さんのヴァイオリンは実に控えめで音量もピアノに負けている気がしました。仲道さんは時々間を取りながらピアノがメインのこの曲を弾ききりました。2曲目のヴァイオリンソナタ28番はモーツァルトの母が病死した影響で書いたと言われている唯一の短調のヴァイオリン・ソナタなのだそうです。この曲は大好きなので期待していたのですが、川久保さんのヴァイオリンは相変わらず控えめで仲道さんのピアノがメインでした。演奏としてはスタンダードな演奏だと思いました。3曲目のピアノ・ソナタ第8番もモーツァルトの母が病死した影響で書いたと言われている短調のソナタです。仲道さんの演奏は流れるようでした。休憩後後半のロンドは「シチリアーノ」の要素を持つ悲しい曲です。相変わらず仲道さんの演奏は流れるようでした。次の「泉のほとりで」の主題による6つの変奏曲はプログラムによればモーツァルトがパリに行った折に聴いたフランスのシャンソンを主題にしているのだそうです。再び川久保さんが登場しました。相変わらず控えめな演奏でしたがこの曲もう1度聴いてみたくなりました。最後にピアノ・ソナタ第12番を弾く前に仲道さんが「この曲も短調に聞こえるかもしれません」とおっしゃいましたが、私はこの曲はずっと短調の曲だと思っていました。仲道さんは相変わらず演奏は流れるようでした。

アンコールは
1.F.ショパン/夜想曲第20番「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」遺作
2.E.エルガー/愛のあいさつOp.12

でした。モーツァルトシリーズは今回で終わりで次回仲道さんは新しいシリーズを行うそうです。ショパンの曲をスタインウェイとプレイエルで演奏する企画だとか。終演後お2人のサイン会がありました。

サイン