堀米ゆず子
Yuzuko Horigome
      
1999年大阪センチュリー響第54回定演 1999年6月10日(水)大阪センチュリー交響楽団第54回定期演奏会
◆指揮 北原幸男
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
C.M.v.ウエーバー/歌劇「オイリアンテ」序曲Op.81
M.ブルッフ/スコットランド幻想曲Op.46
J.ブラームス/交響曲第3番ヘ長調Op.90

CDではよく聴くブルッフの「スコットランド幻想曲」ですが実演はあまりされません。私もこの日初めて実演を聴きました。重音とハイポジションの嵐の曲です。堀米さんのヴァイオリンはつややかで、得に歌わせる部分は素晴らしい音色で、心地よくて眠ってしまいそうになるほどでした。実演だとボウイングも左手の指使いもよくわかります。今ちょうどボウイングに凝っているので、弓をかえす途中で力を抜く様子までわかって何だか嬉しくなってきました。演奏が終わってから、楽屋口へ向かい、守衛さんに堀米さんのサインが欲しいと話しているところへ、面会に来た人が、いっしょに行きましょうと言ってくれて、楽屋まで行きました。サインをもらって、写真も撮ることが出来ました。オケと共演の場合はいただけないことが多いので、運が良かったのだと思います。

2001年第7回NTT西日本N響コンサート 2001年3月10日(土)第7回NTT西日本N響コンサート
◆指揮 ロレンス・フォスター
◆場所 フェスティバルホール
◆プログラム
J.ブラームス/ハイドンの主題による変奏曲Op.56a
S.S.プロコフィエフ/ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調Op.63
J.ブラームス/交響曲第2番ニ長調Op.73

堀米さんの演奏が久しぶりに聴けるということで楽しみにしていました。今回はガルネリで演奏されました。太くて実に良い音色です。プロコフィエフは聴きにくい曲という印象が強いですが、実に聴きやすく感じられました。第2楽章は特に絶品でした。朗々とつややかな音色で心地よかったです。、おまけに彼女の音はすごく音量があって音が響かないフェスティバルホールでこんなに音が届くのかと感心したほどです。プロコフィエフの協奏曲は生で聴いたことはあまりなかったので気付かなかったのですが、結構楽器の編成が面白かったりして新しい発見がありました。N響の演奏を生で聴くのもこの日が初めてでしたが、昨日聴いた読響と比較するのは酷ですが、こちらの方が数段上に感じられました。アンサンブルがぴたっとそろっていて粗の目立つ金管もミスが少なかったと思いました。堀米さんには前に撮った写真にサインをいただきました。

2002年ヴァイオリンリサイタル 2002年3月23日(土)ヴァイオリンリサイタル
◆ピアノ 阿部裕之
◆場所 イシハラホール
◆プログラム
F.シューベルト/ヴァイオリン・ソナチネ第2番イ短調D.385,Op.137-2
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
C.A.ドビュッシー/ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
C.A.ドビュッシー/亜麻色の髪の乙女
F.クライスラー/ウィーン奇想曲
M.ラヴェル/ツィガーヌ

堀米さんの演奏はオーケストラとの協演では聴いていましたが、リサイタルは初めてでした。とても骨太な音色でした。時々ピアノと噛み合わないところがあったりしましたが、全体的には良かったと思います。欲を言えば前半のシューベルト、ブラームスのソナタにはもう少し細かい表現が欲しかったなと感じました。後半では最後のツィガーヌにはもう少奔放さがあっても良かったのではないかなと感じました。何度もアンコールを求める観客に答えて、「タイスの瞑想曲」等3曲弾いて下さいました。終演後サインをいただいてから帰りました。

2003年ヴァイオリンリサイタル 2003年9月7日(日)ヴァイオリンリサイタル
◆特別ゲスト ヴァイオリン 加藤知子
◆場所 場所 京都府立府民ホールアルティ
◆プログラム
J.M.ルクレール/2つのヴァイオリンのためのソナタニ長調
           Op.3−6
J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調
        BWV.1004
原田敬子/トリプル・ケイデンス2台のヴァイオリンのための
        (2003年委嘱世界初演)
B.バルトーク/無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117

昨年に続き堀米さんのリサイタルに行きました。入場料が格安なのに内容の濃いコンサートで、チケットは完売で立ち見もかなり出ていました。(実は私も開演ぎりぎりに行ったので立ち見でした。(^^ゞ)1曲目のルクレールのソナタはソロの曲は知っていますが、デュオの曲があるとは知りませんでした。加藤知子さんとの息もぴったりでなかなか良い演奏だと感じました。2曲目のバッハの無伴奏パルティータは非常に良い演奏だと感じました。特に「シャコンヌ」の部分では引き込まれるような演奏で、思わず聞き入ってしまいました。後半の1曲目は世界初演の現代曲でプログラムには「調和」「呼応」「萌し」と3つの解釈が記載されていました。曲の意味はわかりませんが、演奏が良かったからか、度々登場するヴァイオリン独特の高音に反応したのかどちらかはわかりませんが鳥肌が立ちました。最後のバルトークの無伴奏ソナタは過去にも聴いたことがあるのですが、そう印象には残っていなかった曲でしたが、堀米さんには合っているように感じました。アンコールはバルトークの無伴奏のデュオと滝廉太郎の「荒城の月」でした。終演後サイン会がありました。(加藤知子さんの楽屋にうかがったらここでまた私のサイトをご存知な方に遭遇しました。最近色々な方がご覧になって下さっているので嬉しいです。)

サイン