オーギュスタン・デュメイ
Augustin Dumay
      
1992年デュオリサイタル 1992年11月3日(火・祝) デュオリサイタル
◆ピアノ マリア・ジョアン・ピリス
◆場所 いずみホール
◆プログラム
J.ブラームス/ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調Op.100
F.シューベルト/ヴァイオリン・ソナチネ第2番イ短調D.385,Op.173-2
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47
             「クロイツェル」

デュメイさんは非常に大柄なのに対しピリスさんは非常に小柄です。対照的な2人は夫婦なのだそうです。ブラームスとベートーヴェンの演奏が印象に残りました。彼のボウイングは結構鋭い感じなのにグリュミオーさんに師事していたのだそうです。少し意外な気がしました。しかし、確かに美音の持主ではあります。終演後サイン会がありました。中々愛想の良い人でした。

1996年デュオリサイタル 1996年5月7日(火)デュオリサイタル
◆ピアノ マリア・ジョアン・ピリス
◆場所 ザ・フェニックスホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
E.H.グリーグ/ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ短調Op.45
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調Op.30-2

相変わらず息がぴったりのお2人です。フェニックスホールはガラス張りで風景が見える状態になっていましたので、外の風景が目に入って気になりました。演奏全部の中でグリーグのソナタが1番印象に残りました。デュメイさんの場合技巧的な曲が似合ってるのかもしれません。個人的にはブラームスのソナタ全集のCDが気に入っています。そのCDに終演後サインをいただいて帰りました。

2000年関西フィル139回定演 2000年6月21日(水)関西フィルハーモニー管弦楽団第139回
             定期演奏会
◆指揮 オーギュスタン・デュメイ
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.210
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
W.A.モーツァルト/交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」

今回はオールモーツァルトプログラムで指揮もデュメイさんでした。1曲目の第1楽章のカデンツァを演奏中にいきなり鈍い音がして、弦が切れました。最近よく弦が切れる場面に遭遇します。デュメイさんはコンサートマスターと一緒に退場し、弦を交換後戻ってきて、再度カデンツァの最後の部分から弾きはじめました。ハプニングがあったのにも関わらずそんなことは全く気に留めてないような華麗な演奏でした。協奏曲は2曲とも全体的に角のない演奏だと思いました。そのあたりはグリュミオーゆずりなのでしょうか。後半の交響曲では華麗な指揮を見せてくれました。定演には異例のアンコールもありました。終演後楽屋口に行ってサインをいただきました。相変わらずとても愛想の良い人です。側にいたマネージャーらしき人は不親切でしたが。

2002年デュオリサイタル 2002年4月2日(火)デュオリサイタル
◆ピアノ マリア・ジョアン・ピリス
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調Op.23
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」
L.V.ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47
             「クロイツェル」

都合で開演までに間に合わなかったため、1曲目は聴き逃してしまいました。残念です。2曲目の「スプリング」はデュメイさんらしいメリハリのはっきりした美音とピリスさんのピアノのコンビネーションが非常に良くて感心しました。後半の「クロイツェル」では少しひやっとする場面もありましたがやはり息がぴったりあった演奏で良かったと思います。デュメイさんの右手の弓使いは他の人と違ってG線を弾く時もそう腕を高く上げて弾いていません。これがグリュミオー譲りのフランコ・ベルギー派の奏法なのでしょうか?最近彼の持つ他の人とは違った美音はグリュミオーさんの影響なのかもしれないと感じるようになってきました。終演後、楽屋口にいたところ最初サイン会はないとの連絡がありましたが、あまりに多くの人が待っていたためかサイン会は行われることになりました。私はサインはヴァイオリンケースにしていただきました。残念なことにそこで興ざめする出来事がありました。係の人がサインは1人1点、1回にして下さいと言っているのに、くってかかる『おじさん』と、2回もらっているずうずうしい『おじさん』がいました。サインを2回もらったずうずうしいその人は演奏者が疲れているのに握手は求めるは、一緒に写真は撮るは。しかも何度も。そばに怒っている人がいるのにそんなことは無視です。こういう人がいるから大阪のファンはマナーが悪いと言われ、アーティストは来なくなってしまうのだと思います。純粋なクラシックファンとしてこういう場ではマナーを守って欲しいです。

2006年関フィルいずみホールシリーズVol.7 2006年10月12日(木)関西フィルハーモニー管弦楽団
              いずみホールシリーズVol.7
◆指揮 オーギュスタン・デュメイ
◆場所 いずみホール
◆プログラム
W.A.モーツァルト/アダージョホ長調K.261
W.A.モーツァルト/ロンドハ長調K.373
W.A.モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」
W.A.モーツァルト/交響曲第29番イ長調K.201

モーツァルトイヤーということでデュメイさんの弾き振りでオールモーツァルトプログラムでした。関フィルの演奏を聴くのも3年ぶりです。1曲目のアダージョは私も弾いたことがある曲でしたし生演奏で聴くことが出来る機会はなかなかないので楽しみにしていました。カデンツァはおそらくデュメイさんのオリジナルだと思います。気のせいか少しオーケストラとかみ合わなかった部分があったようにも感じましたが全体的には良かったと思います。2曲目のロンドも生で聴くことはあまりない曲です。こちらも素晴らしい演奏でした。3曲目の協奏曲5番を聴くのも久しぶりでしたが良かったです。ヴァイオリンを歌わせるとはこういうことなのだなぁと思いながら聴いていました。デュメイさんの演奏スタイルはグリュミオーさんゆずりの歌わせる面とミルシテインさんゆずりのシャープな面の両方を持っていると思います。大柄なこともあって全く力まずに音を出しているので演奏姿を見ても勉強になります。後半の交響曲は初めて聴く曲でしたが、前半の曲調に似た聞き易い曲でした。関フィルも頑張っていたと思います。なかなか力演でした。終演後サインをいただきました。

サイン