小林亜矢乃
Ayano Kobayashi
      
2008年ザ・シンフォニー特選コンサートVol.11 2008年2月23日(土)ザ・シンフォニー特選コンサートVol.11
◆指揮 小林研一郎
◆管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団
◆場所 ザ・シンフォニーホール
◆プログラム
J.シベリウス/交響詩「フィンランディア」Op.26
E.H.グリーグ/ピアノ協奏曲イ短調Op.16
L.V.ベートーヴェン/交響曲第7番イ長調Op.92

この日のコンサートは大盛況でチケットは完売、恐らく立ち見まで出ていたのではないでしょうか。チラシに「静と動の世界」と書かれていますが、プログラムの前半は北欧物でまとめられており、後半は私が大好きなベートーヴェンの7番でした。1曲目の「フィンランディア」からコバケン節炸裂で、うなりまくっておられました。ホール中にオーラが漂い、聴いているうちに感動が込み上げてきました。1曲目から「ブラヴォー」の声がありました。コバケンさんの娘さん亜矢乃さんのピアノを聴くのは初めてでしたが。グリーグの協奏曲は父親譲りの熱演で北欧独特の寒さというよりは非常に奥の深い、心に沁みる演奏でした。こちらも終演後は「ブラヴォー!」の声が飛び交っておりました。ご本人も本当に嬉しそうで、コバケンさんと抱き合って喜んだりもしておられました。後半はベートーヴェンの7番です。1楽章からコバケン節が炸裂しまくっていました。2楽章はあまり重たくなく深刻ではない葬送行進曲で聴いていてじ〜んとくる演奏でした。3楽章、4楽章では再びコバケン節炸裂。非常にテンポの良い演奏でした。この日の関フィル頑張ってましたよ〜。もちろん粗がなかったわけではないのですが、演奏に心が篭っているように感じましたから。終演後「ブラヴォー!」の声があちらこちらで飛び交っていました。

アンコールはコバケンさん十八番の
1.アイルランド民謡/ダニー・ボーイ

でした。この曲ただでさえじ〜んとくるのに、コバケンさんが振るとよけいに心に沁みるんですよね。拍手が鳴り止まないので、ベートーヴェンの7番の4楽章の終わり前45秒間を演奏してくださって、再び大喝采状態になりました。終演後サインをしていただこうと楽屋口で待っていたのですが、風が強いうえに雪まで吹雪いて寒かったです。それでもしっかりコバケンさんのサインはいただいて帰りました。(^^♪